2023年11月2日木曜日

開催案内(2023年12月9日):研究フォーラム 語り継ぐ、水俣と表現(第11回臨床哲学フォーラム共催イベント)

 研究フォーラム 語り継ぐ、水俣と表現

(第11回臨床哲学フォーラム共催イベント)


日時 2023年12月9日(土)14:00-17:00
会場 大阪大学豊中キャンパスCOデザインスタジオ (全学教育総合棟1、3階341室)
入場無料、要申し込み
主催 大阪大学COデザインセンター
共催 大阪大学人文学研究科臨床哲学研究室


水俣病公式確認から67年、チッソの責任を認めた水俣病一次訴訟の判決から50年、現在も患者さんたちは水俣病とともに生きつづけており、水俣病関連の訴訟も続いています。しかし、患者さんたちの高齢化は進み、日本の近現代史にその負の側面を刻む出来事としての水俣病は、記憶継承の転換期にさしかかっています。

一方で、水俣には、そのような歴史的な大きな出来事としての水俣病ではなく、その土地にくらす人々の生活に起こった出来事としての水俣病について、患者さんの語りを聞き取り、地域で語り継ごうとする水俣病センター相思社のような活動も存在します。また、今回のゲストのお一人、柏木敏治さんは、水俣病に限らず、戦前から続く水俣の人々の暮らしに寄り添い、表現した歌を作り、歌い続けておられます。

水俣病、そして水俣からは、患者・市⺠運動や訴訟活動だけでなく、映像、写真、文学、歌という表現活動が多く生み出されてきました。これはなぜかと考えたとき、水俣、そして水俣病患者さんは日本の近代化の負の側面を背負わされた「不幸な土地、不幸な人々」であるだけではなく、社会の負の側面をそれぞれの生活の中で生きのびることによって、独自の知恵と表現を生み出してきた土地、人々でもあるのではないか、ということが思い浮かびます。 今回の研究フォーラムでは、水俣病および水俣で生きる人々の語りを語り継ぎ、歌い継ぐ活動をされている、柏木敏治さん、相思社の小泉初恵さんをお招きし、水俣という地域の歴史、地域に暮らす人々の生活としての水俣病を語り継ぐ表現とはどのようなものであるのかを、その表現に触れながらみなさんとともに考えたいと思います。

(この企画は、来年度より実施予定の「大阪大学人文社会系オナー大学院プログラム」の科目開発の一環でおこなわれます。)

プログラム
「水俣病を語り継ぐ」小泉初恵(水俣病センター相思社)
「マイノリティの〈こえ〉と表現」ほんま なほ(大阪大学COデザインセンター)
「詩の声、歌の声」渡邊英理(大阪大学人文学研究科)
唄と演奏 柏木敏治(水俣在住シンガーソングライター) 
司会ときき手 高橋 綾(大阪大学人文学研究科人文学林)


■〈水俣と表現〉関連企画(事前申し込み制)
12月8日(金)18:30-20:30
ライブパフォーマンス「柏木さんと土地の歌を歌う1 水俣×八重山」@赤瓦
会場 琉球居酒屋・赤瓦(阪急石橋阪大前駅下車5分)

12月10日(日)14:00-17:00(終了時間は未確定)
ちいさな音楽祭「柏木さんと土地の歌を歌う2水俣×猪飼野」
(いくのふらっとだいがく シリーズ「多文化共生と表現活動」vol.2) 
会場 大阪市生野区「いくのパーク」IKUNO多文化ふらっと事務局内スペース




2023年10月19日木曜日

開催案内(2024年1月27日・28日):第4回東アジア臨床哲学会議「哲学の再定義:東アジアの活動から」

第4回東アジア臨床哲学会議「哲学の再定義:東アジアの活動から」


主催:大阪大学大学院人文学研究科 臨床哲学研究室
(共催:科研費 JP23K00009)
日時:2024年1月27-28日
場所:大阪大学中之島センター8階会議室

・申込不要・参加無料
・問い合わせ先:horie.tsuyoshi.hmt@osaka-u.ac.jp(堀江剛)
・趣旨・プログラムなど、詳しくは添付チラシをご覧ください



2023年9月19日火曜日

【刊行物のお知らせ】キャロル・ギリガン著、小西真理子・田中壮泰・小田切建太郎訳『抵抗への参加 フェミニストのケアの倫理』(2023、晃洋書房)

世界的なベストセラー『もうひとつの声で』に自ら応答した本、いよいよ日本で出版!

ケアの倫理は、フェミニストの倫理であると同時に人間の倫理である

ケアの倫理の金字塔「もうひとつの声で」の刊行から時を経て、ギリガンがたどりなおす抵抗の軌跡。
出版後に向けられたフェミニストからの批判への応答に加え、ギリガンの半生の語りと、そこから紡ぎだされるケアの倫理をめぐるアカデミックエッセイ
愛の要求も民主主義社会における市民権の要求も、同じひとつのものだということを教えてくれる少女たちと女たちの声をここに読む!

本邦初訳


|目次

第1章 未来を見るために過去を振り返るー『もうひとつの声で』再考
第1節 正義対ケア論争の先にある議論に向けて
第2節 なぜケアの倫理は攻撃にさらされているのかー家父長制への通過儀礼
第3節 鍵としての少女と女の声ー家父長制への抵抗

第2章 わたしたちはどこから来て、どこへ向かうのか
ある寓話
第1節 わたしたちはどこから来たのか
第2節 わたしたちはどこまで来たのか
第3節 わたしたちはどこへ向かうのか
第4節 なぜわたしたちは、いまもなおジェンダーを研究する必要があるのか?

第3章 自由連想と大審問官ーある精神分析のドラマ
第1幕 『ヒステリー研究』と女たちの知
第2幕 トラウマの隠蔽
第3幕 女たちの抵抗、男たちとの共闘
第4幕 大審問官の問いかけー愛と自由を引き受けるために

第4章 抵抗を識別する
第1節 美術館で
第2節 もし女たちが…
第3節 抵抗
第4節 完璧な少女たちと反主流派たち
第5節 少女を教育する女/女を教育する少女
最終楽章

第5章 不正義への抵抗ーフェミニストのケアの倫理
第1節 ケアという人間の倫理ー少年たちの秘密
第2節 ケアの倫理が目覚めるときー民主主義を解放するために


《訳者情報》

小西 真理子(こにし まりこ)

大阪大学大学院人文学研究科准教授。専門は臨床哲学、倫理学。著書に『共依存の倫理ーー必要とされることを渇望する人びと』(単著、晃洋書房、2017年)、『狂気な倫理ーー「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』(共編著、晃洋書房、2022年)、『歪な愛の倫理ーー<第三者>は暴力関係にどのように応じるべきか(仮題)』(単著、筑摩書房、2023年[近刊])など。


田中 壮泰(たなか もりやす)

立命館大学文学部授業担当講師、東海大学文化社会学部非常勤講師。専門はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学。主な論文に「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学ーードヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」(『スラヴ学論集』25号、2022年)など。著書に『異貌の同時代:人類・学・の外へ』(分担執筆、以文社、2017年)、共訳書にヤヌシュ・コルチャク『ゲットー日記』(みすず書房、2023年[近刊])など。


小田切 建太郎(おだぎり けんたろう)

熊本学園大学社会福祉学部准教授。専門は哲学・倫理学。著書にHorizont als Grenze: Zur Kritik der Phänomenalität des Seins beim frühen Heidegger(単著、Traugott Bautz, 2014)、『中動態・地平・竈ーーハイデガーの存在の思索をめぐる精神史的現象学』(単著、法政大学出版局、2018年)、『ハイデガー事典』(分担執筆、昭和堂、2021年)、『狂気な倫理ーー「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』(分担執筆、晃洋書房、2022年)など。



2023年6月6日火曜日

開催案内(2023年7月6日):人文学研究科(人文学専攻・日本学専攻基盤日本学コース・芸術学専攻)研究室訪問・入試相談会

大学院入試に向けて、人文学研究科(人文学専攻・日本学専攻基盤日本学コース・芸術学専攻)の研究室を訪問し、教員と受験について相談できる研究室訪問・入試相談会を開催いたします。過去の入試問題も閲覧できます。入試全般に関して相談窓口でお尋ねいただくこともできます。ぜひこの機会をご利用ください。なお、体調不良の場合は来校をご遠慮ください。事情などによりオンラインでの相談をご希望の場合にも、可能な限り対応したいと思います。 

日時:2023年7月6日(木)13:00~15:00(受付は14:30まで)

受付:大阪大学豊中キャンパス人文学研究科・文学部 文法経本館1F教務係前

実施場所:各研究室(受付にてご案内します)

お問い合わせ:人文学研究科豊中事務部教務係  jinbun-kyomu@office.osaka-u.ac.jp

申込締切り:7月4日(火)17:00まで

お申込みはこちら↓

https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=4I7Qo5BbM0dFJYCO7eKYvLQumG4ntFrSRYAfpmysxUOTJLQTBPSU1EOUZFVllYVUhSUlBJWU1JSS4u




2023年5月30日火曜日

研究室紹介動画が公開されました

 Youtubeにて研究室紹介動画が公開されました。入試をご検討されている方、臨床哲学研究室の受験をお考えの方はぜひ参考になさってください。





2023年5月25日木曜日

開催案内(2023年6月28日):第10回臨床哲学フォーラム「哲学に『臨床』は必要か?」(あたらしい倫理学)

 第10回臨床哲学フォーラム(あたらしい倫理学)

テーマ:哲学に「臨床」は必要か?

主催:大阪大学倫理学・臨床哲学研究室

日時:2023年6月28日(水)17:00~19:00

場所:大阪大学豊中キャンパスCOデザインスタジオ(全学教育総合棟3階)


A:臨床哲学のひとつのあり方は、社会の中で出会った人びとが対話をしながら、共に哲学をする姿に見いだされます。

B:えっ?そもそも哲学ってそういうものじゃない?わざわざ「臨床」なんてつける必要あるの?

C:いや、そんなものは「哲学」ではない。


A:臨床哲学では、哲学者が社会の「現場」に直接赴き、その場所に身を置くことを重視します。

B:そんなの生きていれば普通にすることじゃないの?わざわざそんなことをアピールする必要があるの?

C:哲学者は文献研究こそ取り組むべき。哲学者が「現場」に行ったところで、邪魔でしかないのでは?


臨床哲学の名称問題や、哲学者が社会の「臨床」に赴くことなど、臨床哲学に投げかけられる問いのあれこれについて、応用倫理学者の奥田太郎さんといっしょに考えてみませんか?


プログラム

17:00-17:05 趣旨説明、登壇者紹介 小西真理子

17:05-17:35 【講演】哲学に「臨床」は必要か? 奥田太郎(南山大学)

17:35-17:45 質問者①片岡花菜(大阪大学院生)

17:45-17:55 質問者②六郷颯志(大阪大学院生)

17:55-18:05 院生コメントへの応答

18:05-18:20 休憩

18:20-18:40 【対談】哲学に「臨床」は必要か? 奥田太郎×堀江剛×ほんまなほ

18:40-19:00 会場からの質問


イベント参加方法

・参加希望者は、Googleフォームからご登録ください。

(受付〆切:2023年6月25日(日))

・Googleフォームは以下のアドレスからアクセスしてください。

https://forms.gle/mypjywaRv9JmrYtS6

【問い合わせ先】mariko.konishi@let.osaka-u.ac.jp



2023年3月1日水曜日

臨床哲学ニューズレター第5号(2023)

表紙

目次(1)

 

【特集1】 第5回臨床哲学フォーラム(シリーズ:あたらしい倫理学)

テーマ「人の生と研究をめぐる倫理」

第5回臨床哲学フォーラム「人の生と研究をめぐる倫理」の特集にあたって  小西 真理子(3)

ロボット発言事件を振り返って  堀江 剛(5)

あらがう、りんしょう、てつがく ほんま なほ(9)

「理論の探求」と「事例」  土屋 貴志(29)

第5回臨床哲学フォーラムへの感想文「研究が人を傷つけてしまうこと」 Trin(38)

 

【記録】 第6回 臨床哲学フォーラム(あたらしい倫理学)

テーマ「『受容と回復のアート』を読む」

第6回臨床哲学フォーラム「『受容と回復のアート』を読む」の記録  ほんま なほ(40)


【特集2】 第7回臨床哲学フォーラム(シリーズ:ふるいにかけられる声を聴く)

      テーマ「研究者になるということ:研究者と当事者のあいだで」

第7回臨床哲学フォーラム「研究者になるということ:研究者と当事者のあいだで」の特集にあたって  小西 真理子(42)

研究者になるということ――研究者と当事者のあいだで  小松原 織香(44)

質問1「ガタつく『研究者』」  鈴木 萌花(49)

質問2「〈自分の問題〉との距離のとりかた」  吉田 裕香(51)

質問3「臨床哲学という学びの環境」 二宮 晃紀(53)

質問4「『カテゴリー』をめぐる問題について」  六郷 颯志(55)

小松原さんによる質問者への応答  小松原 織香(57)

第7回臨床哲学フォーラムへの感想文①「『研究者になるということ:研究者と当事者のあいだで』をお聞きして」 木村 祐子(63)

第7回臨床哲学フォーラムへの感想文② 宮本 綾(65)

 

【特集3】 第8回臨床哲学フォーラム(シリーズ:ふるいにかけられる声を聴く)

テーマ「狭間からの呼び声:まちなか相談室「風の舍(いえ)」に集う人々」【院生企画】

第8回臨床哲学フォーラム「狭間からの呼び声:まちなか相談室「風の舍(いえ)」に集う人々」の特集にあたって 六郷 颯志(67)

不登校の制度的支援の現在:私的経験を交えて  六郷 颯志(70)

狭間からの呼び声――まちなか相談室「風の舍(いえ)」に集う人々  内村 公義(78)

対談:自己病名は吉野大輔  吉野 大輔× 内村 公義(84)

質疑応答  内村 公義×吉野 大輔×六郷 颯志×会場のみなさま(90)

 

【特集4】生き延びることの倫理:非規範的なジェンダー・セクシュアリティとボールルーム・カルチャー

「生き延びることの倫理:非規範的なジェンダー・セクシュアリティとボールルーム・カルチャー」の特集にあたって  高橋 綾(96)

(解説)Paris is Burningとボールルーム・カルチャー  ほんま なほ・高橋 綾(98)

パリはなおも燃えている――ボールルーム・カルチャーと新たな親密圏/公共圏の生成 魚住 洋一(102)

ボールルーム・カルチャーとその表現をどう考えるか:エージェンシーと文化運動 高橋 綾(122)

“わたしたちは いきのびなくてもよいもの だった”  ほんま なほ(131)

 

研究室主催イベント&アセンブリアワーの記録 (152)

執筆者一覧 (154)