第3回日本哲学プラクティス学会
ワークショップ:医療現場の「話し合い」と哲学プラクティス
日時:2021年9月5日(日)13:30〜15:00 ※オンライン開催
今日の医療では、治療方針の説明や決定に際して、医療者(医師・看護師・ソーシャルワーカーなど)と患者・家族との話し合いがますます重視されつつあります。ところが実際の医療現場において、多くの場合これを十分な仕方で実現しているとは言い難く、様々な齟齬(ディスコミュニケーション)やモヤモヤを残したまま「説明した/されたことになっている」「話し合ったことになっている」のが現状です。これは、医療を提供する医療者・提供される患者や家族の双方にとって、是非とも(解決・解消とまでは言わないにしても、少なくとも)解きほぐしたい医療の課題と言えるでしょう。ここには、高度に発達した医療の専門化システムや病院組織の問題が背景にあると考えられます。そうした背景を踏まえた上で、関係する人々が納得のいく「話し合い」の場を作る工夫が求められます。哲学プラクティスが「対話する(=話し合う)力」を模し試みる活動だとすれば、この医療現場における課題や工夫に対して何かヒントを提示できるのではないでしょうか。
ワークショップでは、医療・福祉施設の関係者と意思決定支援を可能にする施設づくりを検討する立場から、服部俊子さん(大阪市立大学)にお話ししていただきます。その上で、少人数による哲学対話(ソクラティク・ダイアローグ)の進行役を務めてきた堀江がコメントを加え、最後は「医療現場における話し合いの困難と工夫」についてディスカッションを行いたいと考えています。
報告者:服部俊子(大阪市立大学)
コメンテーター:堀江剛(大阪大学)
※学会参加費として常勤職4,000円、非常勤職・学生2,000円が必要です。
参加申し込み締切りは2021年9月3日24時です。
※詳しい参加情報は、日本哲学プラクティス学会ホームページ(https://philopracticejapan.jp/meeting/)をご覧下さい。
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