2023年1月4日水曜日

開催案内(2023年2月11日):第9回臨床哲学フォーラム「狂気な倫理:『愚か』で『不可解』で『無価値』とされる生の肯定」(規範の外の生と知恵)

 第9回臨床哲学フォーラム(規範の外の生と知恵)

テーマ:狂気な倫理:「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定

主催:大阪大学倫理学・臨床哲学研究室

日時:2023年2月11日(土)10:00~17:30

場所:大阪大学豊中キャンパス文法経講義棟41

開催方法:対面+Zoom


2022 年 8 月に出版された、小西真理子・河原梓水共編著

 『狂気な倫理:「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』の合評会を開催いたします。


推薦文 (小泉義之:立命館大学名誉教授) 

 愚かな人生はある。不可解な生活もある。無価値な生もあるだろう。しかし/だから、狂おしい思いで、その狂える倫理を書きとめる。何かが狂う。何かが正される。そして何かが動きだす。若き友人たちの本ができあがった。 


「まえがき」より (小西真理子:大阪大学准教授)

 私は、学問の世界の魅力のひとつは、ともすれば切り捨てられかねないような思想や物言いが、世の中で発せられるための武器や場所を与えることだと信じている。……本書に集められた、世間一般的には「愚か」で「不可 解」で「無価値」とされがちな生に「意味」を見いだそうとする営みを、本書では〝狂気〟と名づけたい。このような〝狂気〟を肯定する人びとこそが、〝狂気な倫理〟を表出させる者たちである。 


「あとがき」より (河原梓水:福岡女子大学講師) 

 彼らは大学という空間とは異なる場所から、その場所の流儀で語りかけているだけなのだ。あるいは、とにかく断 絶のある向こう岸から語りかけてきている。とはいえ、その言葉は彼らが存在した場所でなら、すらすらと通じたわ けでもない。その場合、彼らは大学院には来ない。わけがわからず、本人ももどかしい思いをしながらも、何かを背 負ってしゃべっている。 


第 I 部 「愚か」な生を肯定する 

 1章 虐待の連鎖  2章 カサンドラ  3章 おひとりさま  4章 毒親 5章 子どもの産み捨て 

第 II 部 「不可解」な生を肯定する 

 6章 マゾヒスト  7章 釜ヶ崎  8章 ひきこもり  9章 妖怪人間ベム 

第 III 部「無価値」な生を肯定する 

 10 章 ナイチンゲール  11 章 パラリンピック  12 章 音声言語処理  13 章 先天性代謝異常等検査 


プログラム 

第 I 部 総評 

10:00-10:20 趣旨説明、登壇者紹介:【司会】小西真理子(大阪大学) 

10:20-11:00 総評 小泉義之(立命館大学) 

11:00-11:30 執筆者からの応答 

11:30-12:00 会場からの質疑応答 


休憩(60 分) 


第 II 部「愚か」な生を肯定する 

13:00-13:30 コメンテーターからの論評と質問 三木那由他(大阪大学) 

13:30-14:00 執筆者からの応答 

  小西真理子、髙木美步(立命館大学)、貞岡美伸(京都光華女子大学) 

14:00-14:15 会場からの質疑応答 


14:15-14:30 休憩(15 分) 


第 III 部 「不可解」な生を肯定する 

14:30-15:00 コメンテーターからの論評と質問 ほんまなほ(大阪大学) 

15:00-15:30 執筆者からの応答 

  河原梓水(福岡女子大学)、鹿野由行(関西大学)、石田仁(日工組社会安全研究財団)、小田切建太郎(立命館大学)、山本由美子(大阪公立大学) 

15:30-15:45 会場からの質疑応答 


15:45-16:00 休憩 


第 IV 部 「無価値」な生を肯定する 

16:00-16:30 コメンテーターからの論評と質問 檜垣立哉(大阪大学) 

16:30-17:00 執筆者からの応答 

  柏﨑郁子(立命館大学/東京女子医科大学)、北島加奈子(立命館大学)、笹谷絵里(花園大学) 

17:00-17:15 会場からの質疑応答 

17:15-17:35 全体討議 

17:35-17:45 『狂気な倫理』編著者によるお礼の挨拶 

  小西真理子、河原梓水 



イベント参加方法 

・参加希望者は、以下の Google フォームからご登録ください  

(受付〆切:2022 年 2 月 8 日(水))。 

※Zoom 参加者には後日(イベント2日前くらいに)ミーティング情報をお送りいたします。

https://docs.google.com/forms/d/15pn13EzEUkwOPIng4Ccpb-c4LGq-XGzFb3hypanir3E

【問い合わせ先】 mariko.konishi@let.osaka-u.ac.jp






2022年12月20日火曜日

イベント案内:(2023年1月9日)阪大ワニカフェ:地域で考える認知症ケア

日時:2023年1月9日(月・祝)14:00〜

場所:大阪大学箕面キャンパス 外国学研究講義棟5階学生交流スペース


少子高齢化と人口減少が進展するなか、認知症を抱えている高齢者やその予備群の人々をどう支えていくのかが、い ま喫緊の課題になっています。家族と離れて一人で生活している認知症患者の生活支援や、認知症をめぐる老老介護 や介護離職といった問題に、私たちはどう取り組んでいけばよいのでしょうか。その際に重要になるのが、「地域で 支える」という視点です。今回の阪大ワニカフェでは、数多くの認知症患者の治療・ケアにたずさわってきた池田医 師からの話題提供と、哲学者・堀江 剛からの応答を出発点に、みなさんと一緒に考えたいと思います。問題に直面 している方々だけでなく、これからの社会を担う若い世代の方もぜひ積極的にご参加ください。 


定員:30名(無料)

申込方法:QRコードをスキャンしてお申込みください。




2022年10月6日木曜日

開催案内(2022年11月11日)関西倫理学会・ワークショップ

 関西倫理学会2022年度大会

ワークショップ:生き延びることの倫理 ーー非規範的なジェンダー・セクシュアリティとボールルーム・カルチャー

日時:2022年11月11日(金)19:00~21:00

場所:大阪大学 豊中キャンパス 文法経講義棟4階・文41教室


 ある規範の強制下におかれる状況において、規範への抵抗やそれからの解放をめざすひとたちがいる一方で、規範にそった生き方をあえて望み選択するひとたちもいる。リスクをかえりみず、みずから声をあげ、規範の強制を批判し、あらたな生の可能性をみいだそうとする前者にとって、後者は解放を妨げ、それを無化するものと映ることがある。しかし、はたして両者は矛盾し、対立するものだろうか。対立としてとらえることが覆い隠してしまう現実があるのではないだろうか。

  たとえば、ジェンダーやセクシュアリティ、あるいはその他の社会的属性・特性において規範の「外」を生きるひとたちが、規範の「内」にある者を模倣し、いまのじぶんとは異なる姿を他者のうちに夢見ることは、抑圧の現実から逃避し、背後にある社会構造上の不均衡や問題点を隠蔽し、それらを強化することになるのだろうか。抑圧的な社会構造の下におかれ、その状況を生きなければならないひとたちは、じぶんたちの一時凌ぎながらも安らうことのできる場所、「ホーム」をもとめることなしに、社会変革のためにたたかわなければならないのだろうか。たしかに、解放をめざすひとつひとつの動きが、より望ましい社会への変革を導いてきた事実を無視することはできない。しかし、安住か変革か、服従か抵抗か、同化か異化か、という二者択一のほかに、周辺化されるひとたちの生きる道はないのだろうか。なぜ、そのような選択が「持たぬ者」に問われなければならないのだろうか。

  アメリカ合衆国ニューヨークにおけるボールルーム・カルチャー(ballroom culture)は、映画 Paris Is Burning(邦題『パリ、夜は眠らない』ジェニー・リヴィングストン監督作品、1990年)によってひろく知られるようになったことをきっかけに、「裕福」な「異性愛者」の「白人」を演じるアフリカ系、ラテン系の性的指向・性自認が「非典型」とされるひとたちのパフォーマンスをめぐって、フェミニズムやクィア理論の研究者たちが、性的指向と性自認、ジェンダー表現に関する少なくない誤解をはらみながらも、さまざまに論じてきた。はたしてそれらは、人種差別、性差別、同性愛嫌悪、トランス嫌悪、貧困、感染症が交差するところに生きる「持たぬ者」の姿、そのちからを十分にとらえられていただろうか。魚住洋一の論考「There’s No Place Like Home──ドラァグ・クイーンと「ホーム」の政治」にて提示された論点を出発点にしつつ、あらためてインターセクショナリティ/交差性の視点から、抵抗と解放の実践と対立することのない、「持たぬ者」が生き延びることの倫理について、参加者とともにかんがえたい。 


実施責任者・司会 小西 真理子(大阪大学) 

課題者 魚住 洋一(京都市立芸術大学名誉教授)

高橋 綾(大阪大学)

ほんま なほ(大阪大学)


参加を希望される方は直接会場へお越しください。

無料でご参加いただけます。

2022年9月22日木曜日

イベント案内(2022年10月15日):秋冬学期金曜5限「倫理学演習」(担当 ほんま)の関連イベント

 

映画『阿賀に生きる』『それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その後』
2本同時上映と仕掛け人・旗野秀人さんとの対話

「公害」、環境汚染は過去の問題ではけっしてなく、いままさに現代社会と文明のありかたをわたしたちに根本から問いかけています。不知火海・水俣湾沿岸部、そして阿賀野川流域への工場排出物によって生じた公害である水俣病は、けっして過去の事件ではありません。いまもなお、それによってひきおこされる病や障害を生きてきたひとたちの生活があり、その生活からわたしたちが学ぶべきことが、たくさんあります。映画をとおしてひとびとのくらしが、わたしたちに問いかけるものをめぐって、対話をおこないます。

開催日:20221015()14時開始
会場:IKUNO・多文化ふらっと事務所
  大阪市生野区桃谷5丁目5-37 いくのコーライブズパーク(御幸森小学校跡地)A2
料金:無料、申込:不要
問い合わせ先:IKUNO・多文化ふらっと事務所・金(06-6741-1123

当日スケジュール

 14:00 映画『阿賀に生きる』上映
 16:00 映画『それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その後』上映

18:30 仕掛け人・旗野秀人さんと『それから』の監督・佐藤睦さんほかによるトーク
 19:30 終了予定

主催:大阪大学COデザインセンター、未来共創センター、いくのふらっと大学実行委員会

 

映画について

『阿賀に生きる』(1992年公開、115分)

監督:佐藤真 撮影:小林茂

出演:加藤キソ、 長谷川芳男、 遠藤武、 加藤作二、 遠藤ミキ、 長谷川ミヤエ、旗野秀人

制作:阿賀に生きる製作委員会

公式サイト http://kasamafilm.com/aga/

 

『それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その後』(2022年公開、82分)

監督:佐藤睦(あつし) 撮影:旗野秀人、小尾章子、川崎那恵、井上朗子、他、周囲の方々

出演:渡辺参治、加藤キミイ、安田患者の会の方々、旗野秀人、川崎那恵、常呂町の方々、大阪の方々、水俣の方々

画・制作:冥土連

予告編 https://youtu.be/qgJaWisuygw


このイベントについて
〈いくのふらっとだいがく〉は、〈ひとびとのあいだのちがい〉、と〈ひとびとのくらし・ 生活〉からまなぶ、ということを原点として、IKUNO・多文化ふらっとと大阪大学・COデザインセンターの協働プ ロジェクトとして、いくのコーライブズパークを拠点に、各種の講座やワークショップを提供します。その開校イベントとして、1992年に公開された佐藤真監督による新潟水俣病のド キュメンタリー映画『阿賀に生きる』、そしてその30年後の今年2022年に公開映画された、 佐藤睦監督と旗野秀人プロデューサーの映画『それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その 後』の上映会、そして旗野さんのトークを開催します。



2022年9月6日火曜日

開催案内(2022年10月19日):第8回臨床哲学フォーラム「狭間からの呼び声 ーまちなか相談室「風の舎(かぜのいえ)」に集う人々」(ふるいにかけられる声を聴く)

 第8回臨床哲学フォーラム(ふるいにかけられる声を聴く)

テーマ:狭間からの呼び声 ーまちなか相談室「風の舎(かぜのいえ)」に集う人々ー

主催:大阪大学倫理学・臨床哲学研究室

日時:2022年10月19日(水)17:00~19:30

開催方法:Zoom+対面

会場:大阪大学豊中キャンパス/COデザインスタジオ(全学教育総合棟3階)


この国には様々な「支援制度」がある。人々はその「対象者」として、あるいは「従事者」として、そうした制度と関わりを持つことになる。制度化は、ある支援を持続的に、安定的に、広域的に実施していくためには必要不可欠である。しかし、同時に、そこから“こぼれる人々”がいるのではないだろうか? 

制度はまた、人々のあいだに“境界線”を引く。「従事者」が「対象者」と個人的な関わりを持つことは多くの場合好ましくないとされる。しかし、人と人が真の意味で関わることができるのは、むしろそうした境界線から一歩(あるいは半歩)踏み出した地点においてであろう——。 

第 8 回臨床哲学フォーラムでは、長崎で NPO 法人として、まちなか相談室「風の舎 (かぜのいえ) 」という関わりの場を作ってきた内村公義さんの活動を手がかりに、上のような問題について共に考えていく。


【プログラム】 

17:00-17:05  司会:小西真理子(大阪大学准教授) 

17:05-17:35  発表:「不登校の制度的支援の現在:私的経験を交えて」 

                   (六郷颯志:大阪大学院生) 

17:35-18:15  講演:「まちなか相談室「風の舍」に集う人々」 

           (内村公義:長崎ウエスレヤン大学名誉教授) 

18:15-18:30  休憩 

18:30-19:10  対談:「自己病名は吉野大輔」 

  (内村公義×吉野大輔:精神障害者・家族懇談会『風まかせ』代表) 

19:10-19:30  全体討論(各発表の後にも 10 分の質問時間あり) 


【イベント参加方法】 

• 参加希望者は、以下の Google フォームからご登録ください

 (受付〆切:2022 年 10 月 16 日(日))

 • 会場参加者の定員は 20 名です(定員に達し次第〆切)

 • Zoom 参加者には後日ミーティング情報をお送りいたします

 • https://docs.google.com/forms/d/1pwgV355dMmFKQM-5xVNL5BCax0_FoxHNdb8kb8Vl-xg/edit

【問い合わせ先】 mariko.konishi@let.osaka-u.ac.jp




2022年8月18日木曜日

【刊行物のお知らせ】小西真理子、河原梓水編著『狂気な倫理ー「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』(2022、晃洋書房)

小西真理子准教授が編著者を務める論文集が8月末日に刊行されます。


【著書説明】

愚かな人生はある。不可解な生活もある。無価値な生もあるだろう。          しかし/だから、狂おしい思いで、その狂える倫理を書きとめる。何かが狂う。何かが正される。そして何かが動きだす。若き友人たちの本ができあがった。

ー小泉義之(立命館大学名誉教授)


【目次】

まえがき(小西真理子)


  第Ⅰ部 「愚か」な生を肯定する――家族論再考

第1章 「不幸」の再生産――世代間連鎖という思想の闇(小西真理子)
 はじめに――自分の子どもに同じ想いをさせたくない
 1 児童虐待における世代間連鎖という思想
 2 加害者予備軍という烙印
 3 被虐待経験者の中絶と胎児の無化への抵抗

第2章 「カサンドラ現象」論――それぞれに「異質」な私たちの間に橋を架けること(髙木美歩)
 はじめに
 1 カサンドラ現象の歴史とその主張
 2 ASANによるカサンドラ現象批判
 3 近代における「愛」とコミュニケーションをめぐる規範
 4 「正常」なるものへの批判
 おわりに

第3章 ケア倫理における家族に関するスケッチ――「つながっていない者」へのケアに向けて(秋葉峻介)
 はじめに
 1 ケア倫理とフェミニズム
 2 ケア倫理における家族
 3 「ドゥーリア」モデルの見落とし
 4 それでもなぜ家族なのか
 おわりに――「家族倫理」のゆくえ

第4章 「私の親は毒親です」――アダルトチルドレンの回復論の外側を生きる当事者を肯定する(高倉久有・小西真理子)
 はじめに 毒親概念による救済――ミナさんのライフヒストリー
 1 AC概念の特徴
 2 毒親概念を肯定する
 3 毒親概念批判への応答
 おわりに

第5章 生み捨てられる社会へ(貞岡美伸)
 はじめに
 1 小泉義之著『生殖の哲学』から
 2 「生み落とせない」事態
 3 生むことへの方策
 おわりに

  第Ⅱ部 「不可解」な生を肯定する――周縁からのまなざし

第6章 狂気、あるいはマゾヒストの愛について――一九五〇年代『奇譚クラブ』における「女性のマゾヒズム」論を読む(河原梓水)
 はじめに
 1 吾妻新と古川裕子
 2 「夜光島」という思考実験
 3 ユートピアの成立
 4 マゾヒストの愛
 5 近代性の要求と免罪
 おわりに

第7章 戦後釜ヶ崎の周縁的セクシュアリティ(鹿野由行・石田仁)
 はじめに
 1 「釜ヶ崎銀座」界隈
 2 飛田本通り商店街界隈
 3 新開筋商店街界隈
 4 飛田遊郭大門・「地獄谷」界隈
 おわりに

第8章 ひきこもりから無縁の倫理、あるいは野生の倫理へ(小田切建太郎)
 はじめに
 1 山ゆかば――Pの経験から
 2 居場所の無縁性
 3 無縁の倫理、あるいは野生の倫理
 おわりに

第9章 動物と植物と微生物のあいだ――『妖怪人間ベム』があらわす反包摂の技法(山本由美子)
 1 『妖怪人間ベム』はいまだ読み解かれていない
 2 『妖怪人間ベム』の来し方
 3 「妖怪人間」とバイオテクノロジー――卵なき誕生
 4 母なき繁殖――攪拌と分岐
 5 動的編成――性なき遺伝的乱行
 6 人間になりたい、いや、人間にはならない
 7 失踪の後――来るべき他者

  第Ⅲ部 「無価値」な生を肯定する――障害と優生思想

第10章 看護再考――〈大人〉たちへのアンチテーゼ(柏﨑郁子)
 はじめに――〈大人〉たちの愚かさを拒絶する
 1 看護師が行う看護という概念の構築
 2 ナイチンゲールをあらためて読む
 3 vital powersを助ける
 4 〈老人〉の沈黙に学ぶ
 おわりに――無条件の善のための〈こまごま〉したこと

第11章 パラリンピック選手の抵抗の可能性と「別の生」(北島加奈子)
 はじめに
 1 パラリンピックの起源をめぐる言説と「客観的な」クラス分けがはらむ恣意性
 2 フーコーに見るキュニコス派の「別の生」
 3 パラリンピックにおける「別の生」の可能性とピアーズの「闘いの生」
 おわりに

第12章 脳・身体・音声言語――「正常/異常」の区別を越えて(田邉健太郎)
 はじめに
 1 前史――「二つの視覚システム」説
 2 音声言語処理の二重経路モデル――言語理解と身体性はいかなる経路で処理されるのか
 3 言語理解の解明に向けて――言語学と脳科学はどのような関係にあるべきか
 4 「正常/異常」の区別を越えて――言語学に対する批判
 おわりに

第13章 今いる子どもと未来の子どもをめぐる光と闇――先天性代謝異常等検査と出生前診断のもたらすもの(笹谷絵里)
 はじめに
 1 国民優生法と優生保護法における出生予防
 2 先天性代謝異常等検査の対象となった病気と出生前診断
 3 先天性代謝異常等検査の現状


あとがき(河原梓水)




2022年8月2日火曜日

イベント案内:国際シンポジウム「医療現場における哲学プラクティス」

国際シンポジウム「医療現場における哲学プラクティス」

日時:2022年9月1日(木)17:00-19:00
場所:Zoom

倫理学・臨床哲学研究室の元教授である中岡成文さんの「おんころCafe」(https://oncolocafe.com)が主催する国際シンポジウムです。発表者には、欧州で医療・福祉における哲学対話を実践している方の他、堀江や臨床哲学研究室の修了生の西村高宏さんも加わります。興味のある方は、是非ご参加ください。

参加費:無料
問い合わせ先:info@oncolocafe.com
言語:英語・日本語